第三章
「ちっ」
銃撃で応戦するファルコだったが、やはりあの堅い鱗にはちっとも効かないらしく。
吐き出された火の玉を蹴り出した小型装置の発する反射バリアで跳ね返し、直後の突進を横に跳んで回避。……切りがない。
「勘弁してよね、そういうの!」
カービィも負けじと青い稲妻を放ってみるが、あの鱗がそれを弾いてしまう。
「負け戦とかじゃないよねぇ……」
「んなわけあるかっ!」
「ま、負け?」
「要するに負けなきゃ話が進まない戦いだよ。ゲームなんかじゃよくあるけど」
成る程、とラディスは納得して。
――とはいえ、これは現実。過去に退治された例があるなら、きっと何かあるはず。
「あっ……」
「こうなったら、あんたの飛行機で空から撃ち込んでみたら? 案外イケるかも」
「しゃーねえ。待ってろ、今から」
「あのっ!」
カービィとファルコは振り返って。