エピローグ



◆エピローグ



青い空。白い雲。

照り付ける太陽に蝉時雨。

コンクリートの地面に打ち水をすれば直ぐさま蒸発するほどにこの日は全国的に気温が高く、所により四十度を超える恐れがあるのだとか何とか。


とても人が快適に過ごせるような環境じゃないと思うんです。

そこの所どうなんですか。……神様。


「んなの関係あるかよ」

天空大都市ともなれば太陽に一番近い国──なんて言われても過言ではない訳で。いかにも真夏らしい洗礼を受けるその真っ只中猛暑に耐えかねてぼやけばそんな回答が返ってきた。

「あいつら基本引きこもりだからな」
「あ、そうなの?」

汗を拭って意外そうに。

「そもそも」

息を吐き出して。

「新世界創造計画だ何だっつってこの世界の現状気に入ってないような奴らだぞ。自分らで粗悪な環境作り出しておいて自滅してくれるなら手間が省けるってもんだろあいつらにしてみれば」

温暖化問題かぁ、とぼんやり。

「そんなもんはどうでもいいんだ」

影を差しながら至近距離。

「一部の連中の日焼け痕が引くまでの延長分──しっかり奢ってもらうからな、ルー?」
「わ、分かったよ。スピカ……」
 
 
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