第六章
「そこまで!」
残念ながら全ての景品を撃ち落とすことは敵わなかったが、マリオが終了の合図を出せばウルフもファルコも構えを解いて。
「ねえ、兄さん」
「何だ?」
「本当に今更なんだけど……」
ルイージはぽつりと。
「誰がどれを落としたのか分かりません」
暫しの沈黙。
「そうだった!」
「お前らああっ!」
せっかく真剣に勝負したのにっ、とファルコは騒ぎ出す。どうどうとフォックスが抑えようとする中、ウルフは銃を戻してから元々の屋台の主人の元へ。
「おい」
「へ、へい。何か……?」
「景品」
主人、驚いて。
「落とした分全部かい?」
「ちげぇよ。……その、そこに落ちてる」
「はあ」
「察しろハゲ」
ウルフ、主人の頭を拳骨。