第六章



がきんちょの面倒くらい任せろ、とロイが言い出すのでお言葉に甘えたリンク、リム、ドンキーの三人は一緒になって祭りを回っていた。

「本当、人が多いわね」
「どっから湧いてきたんやろ」
「昨日は雨でしたからね」

こうしてゆっくりと会話しながら並んで歩くのは久しぶりかもしれない。

同期子供組としては一人、足りないが。

「今頃、苦戦してんねやろな」
「祭りは浴衣を着てらっしゃる方も多いですし、何より子供は可愛いですから」
「苦労してるわねぇ」

リムは思わず、苦笑を浮かべて。

「……馬子にも衣装とはよくゆうたな」

にやにやしながら、ドンキー。

「え、何?」

人混みの中、よく聞き取れなかったらしいリムは疑問符を浮かべる。察したリンクは「そうですね」とくすくす笑って。
 
 
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