第三章
「ひっ」
フラッグの紙に書かれた内容を目にした途端、ピチカは青ざめ、ルーティは小さく声を上げてフラッグを反射的に投げ出す。
そこへ偶然ウルフがキャッチして、問題のフラッグの紙に書かれた内容を確認。
「……“敗北者は勝者の足を舐めろ”」
「はあ!?」
ウルフが内容を読み上げると、誰もが口を揃え声を上げて。リオンは持っていた箱を足下に置くと、腰に手を当てながら。
「そう! このビーチフラッグ対決のルールは、フラッグを勝ち取った者がフラッグに書かれた命令を敗北者に下すことが出来る! どうだ! 燃えるか!」
燃えません。
「じっ冗談じゃねえ! 俺は下りるぜ!」
当然、ネロのような意見も飛び交う。
するとまたもやリオンの肩を持つらしいシフォン、くすくすと笑いながら。
「ふふ……いいの? 参加しなくて」