第二章



――おかしい。

肉体を欲しているはずのダークリンクが、止めに入らないどころか積極的に攻撃を仕掛けてくるなんて。躱せるかそうじゃないかなんて、右太股に火傷を負わせた時点で気付いているはず。……それに。

「くっ」

あの目。揃って赤黒い光を灯しているなんて、カラコンじゃないのだろうから操られているのか、もしくは。

「何を考えているんだ? あぁ?」

正面に立ちはだかる、ダークリンク。

気付けば、リンクの周りを円を描くように、ゼルダとロイとアイクとマルスの四人が囲っていた。リンクは全身を駆け抜ける激痛に小さく呻いて、顔を上げると。

「っ……貴方達の……リーダー、は?」

ダークシャドウのリーダーは無論、スピカである。それはリンクも知っていた。

「ふぅん」

ダークリンクはつまらなそうに声を洩らしていたが、途端にぷっと吹き出したかと思うと、腹を抱え笑い始めて。
 
 
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