第二章
「本当になぁ!」
ダークリンクは剣を振るい、地面を強く蹴って水飛沫を上げながら駆け出して。
一気に間合いを詰められ、リンクは振り下ろされる剣を瞬時に後退して躱し、直ぐ様踏み出すと斬りかかった。が、そこにあったはずのダークリンクの姿は斜めに斬ったと同時にぶれて、掻き消されてしまい。
「っな」
小さく声を上げたが刹那、背後に殺気を感じて前方へ駆け出す。邪魔するかのように、ゼルダは炎の玉を放ってきて。
放たれた炎の玉はリンクの目の前で弾け、足止め。リンクが振り向くとすぐそこにダークリンクがいて、剣を薙ぎ払い。
「くっ」
リンクは飛び上がり、空中で一度後転してからダークリンクの後方に着地。次の攻撃に備えるべく、瞬時に引き下がる。