最終章
しかし、当然それはネスがサイマグネットを使うことで吸収されてしまい。
次いでネスとリュカがそれぞれ片手を突き出せば、赤い光が宿り、真っ赤な炎の柱が放たれて。ピチカは直ぐ様横に飛び込み、躱して前転、身を起こす。
「もう、焦げちゃったじゃん……」
スカートの裾が焦げたことに唇を尖らせていると、正面から向かってきたカービィの蹴りが飛んできて。身を翻して側面に回り込み、手を翳して至近距離で電撃を放つ。
カービィは咄嗟に離れたが、多少感電したのかその場に跪いて。しかし、カービィを飛び越えて現れたメタナイトが鞘から剣を抜き、ピチカに詰め寄り、薙ぎ払って。
「きゃあっ!」
何とか直撃は躱したが、服が切れてしまい。おまけに後方によろめいて、メタナイトはすかさず突き刺そうと剣を引く。
「てめえら!」
漆黒の電撃が地面を這うようにしてピチカとメタナイトの間を阻み、その隙にピチカは大きく後方に飛び退いて。