最終章
「よう」
食堂に入るとまず、ユウとネロが出迎えた。クレイジーは朝食を先に頂いたのか、テーブルの上に腰を下ろしていて。
「ユウ、ネロ。おは」
「おはようございます!」
ずいと詰め寄るリオンに、ルーティは思わず小さく悲鳴を上げた。
「きききっ今日も白く滑らかな肌、艶々さらさらの髪、そそる桜色の唇、つぶらな瞳……そ、し、て! この!」
リオンははあはあと喘ぎながら。
「ふにふにな太も」
「リーダーを! そんないやらしい目で見るんじゃねえ!」
強制終了。案の定、蹴り飛ばされた。
原因はもちろん、スピカに目を付けてしまったことだろう。ダークウルフはふんと鼻を鳴らし、リオンを睨み付ける。
「……お前んとこの朝はこんななのか?」
「あ、はは……」
まずい。変なイメージが。