第一章
斬りかかるダークピット。
ダークリンクはひらりと躱して背後に回り込むと背中を蹴り、地面に倒して。
「っく」
間もなく銃声が鳴り響き、ダークリンクの頬を銃弾が掠める。振り向けば、そこには拳銃を構えたダークファルコ。
彼も瞳が赤黒い。ゆっくりと立ち上がっては構えるダークピットを横目に、ダークリンクは大きく溜め息を洩らして。
「……リンク……?」
状況を掴めず、不安げに見上げるスピカ。
すると、ダークピットは後ろから、ダークファルコは前から同時に駆け出してきた。
咄嗟にダークリンクはスピカを真上に高く放り投げ、振り向き様に鞘から剣を引き抜いてはダークピットの双剣を受け止め、腹を目掛けて片足で蹴り飛ばす。
続いて飛び上がり、空中で後転しつつダークファルコの後ろに立つと剣を突き出し、持っていた拳銃を弾く。