お頼み申す!
ど……どストレートな話題キター!
「趣味嗜好の話で御座るか」
「そうだね」
気まずそうに呟いたが思いの外あっさり返されてしまった。
とはいえ。それで一緒に探してもらえるのであれば恥も何もあるものか。どの道これから長い付き合いになるのだし意地張ったところでいずれはバレるのだ。
「お、幼子よりは中高生くらいの歳で」
ミカゲは吃りながら。
「白い衣装が似合う金髪美少女――」
「それ以外で」
……。
「他は?」
さらっと却下されたぞ。
「青い髪のスレンダーな」
「それ以外」
えぇ……今度はマークに却下された。
「ツインテール!」
「怒るよ」
「理不尽で御座るぅ!」
というわけで。
「趣味嗜好というのは日々開拓していくものだよ、ミカゲ」
言い包められてしまった感が拭えないがまあいいか……愛らしい少女二人が睦み合う表紙の単行本を傍目に息をつく。
「あまり幼いと背徳感が……」
「何を言うんだ。あってこそだろ?」
「それは流石に趣味が悪いで御座るよ」
「そんな目で見るな!」