乱立!ラブフラグ!



……いやまさか。だってあのロックマンだよ?

そもそもの話がキスだってまだなのに――


「イカのホワイトソースパスタをひとつ」
「ぶふっ」

水を噴き出すパックマンにロックマンは疑問符。

「……どうしたんだ?」
「別に何でも」

今のはさすがにたまたまだよな?

「オレはこの和風明太スパゲッティで」
「かしこまりました」


――あれから二人はファミレスに来ていた。ちょうど昼時ということで申し訳ないくらい店内は混雑していたが、幸い長く待たされることもなく席に通され注文した料理も届いた。まさか、いやでもな、と頭の中でぐるぐると思い悩みながら料理を口に運んでいると。

「パック。食事の最中にこんな話をするのも何だが……」

怪訝そうに眉を寄せて顔を上げる。

「今までどのくらいの人と経験しているんだ?」

ちょっと待て。

「な、なんでそんなこと聞くんだよ」

パックマンはあからさまに表情を引き攣らせながら返す。

「お前は俺と違って経験者だろう。分からないだろうが不安はあるんだ。ちゃんと満足させてやれるかどうか……」

やっぱりそうだ。

こいつ絶対オレのこと犯るつもりだ――!?
 
 
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