ハツジョウ禁止!リターンズ!
「――良い発育には」
じりじりと。
「子供の内からより良いストレッチをこなすことが重要です」
迫る影にまだ幼い肩がぴくっと跳ねる。
「……い」
漏らした声に構わず、にこりと。
「それでは一緒にやってみましょう!」
「いやああぁあああっ!」
此処はWii Fit トレーナーの部屋。
「に、にいちゃっ、兄ちゃあああん!」
……の外。
「出してよおおおお!」
「二人なら大丈夫、気を強く持って!」
「出来ないってええええ!」
扉を押さえつけているのはリンクである。
「あんたも大概、鬼やな」
その横でドンキーは呆れ顔。既に察している人もいるだろうがこの二人、トゥーンとディディーに大人の階段を上ってもらうべく部屋に閉じ込めていたのである。
「二対一なら負けませんよ」
リンクは振り向くなり親指を立てて、
「それに喧嘩にもなりません。二つあるので」
「最っ低やなお前」