ハツジョウ禁止!リターンズ!
白魚のような指をすらりと伸びた脚に置いて。するすると太腿から腰にかけて色っぽい手付きでゆっくりと撫でつつ、スリットの下に親指をさりげなく差し込んで更に押し上げる。見えそうで見えないギリギリのライン、吐息、視線――誘惑。
「……さあ」
桜色の唇が微笑んだ。
「本気にしてもいいんですよ……?」
「お言葉に甘えて」
「おい」
ここはパルテナの部屋。
「何故だ! 許可は下りているのだぞ!」
「そういう問題じゃない」
頭の悪い犬を連れていると飼い主が苦労する。ユウはリオンの肩を掴んで。
「あの女はターゲットじゃない」
冷静に。
「ミカゲは忍びだ。弾を節約しろ」
「あらぁ頭が硬いんですね。本当にいいんですか?」
ベッドの上に脚を崩して座りつつ。エメラルドの髪を手の甲にかけて払うと。
「うふふ……」
噛み付きたくなるような白いうなじが――
「超速ダッシュ!」
あっ。
「カウンター!」
「あふん!」
呆気なく返された。
「あらやだ本気にしたんですか?」
にっこりと笑うパルテナをユウはゆっくりと振り返る。
「ちょっと面白そうだと思っただけで」
銃声が二回ほど鳴り響いたのは気のせいではなく。