ハツジョウ禁止!リターンズ!
「おわっ」
くるくると遊戯銃を回して弄びながら部屋から出てきたロイだったが扉を後ろ手で閉めたと同時、床に落としてしまった。カービィみたく上手くいかないもんだなぁと思いつつ屈んで回収。
「早かったな」
声に釣られてロイが顔を上げると。
「アイク」
呼んで、じっとりと視線。
「なんでルキナがくっ付いてるんだ?」
見ればアイクの筋肉質な二の腕にルキナが腕を絡ませて密着してるのである。こうして眺めてちっとも羨ましいと思えないのは……やはり、無いからか。
「私、こんな気持ちは初めてなんです。なので」
ルキナはぱっと顔を上げて。
「お父様に解消していただこうかと!」
「色々と間違ってるんだけど何処からつっこめばいい?」
確かに今日のアイクの衣装の色合いはルキナの父親クロムと似てるけど!
「私とお父様の邪魔をする気ですか?」
「いやそもそもお父様じゃないし」
「さては乱暴するつもりですね……欲情を喚起する雑誌みたいに!」
「それエロ同人だろ!」
駄目だこの王女様つっこみが追いつかない。