ハツジョウ禁止!リターンズ!
「はい残念っしたー」
一方カービィ。
入室して早々仕掛けてきた相手を投げ技を用いた華麗な武術で床に仰向けに倒し右腕は左脚、左腕は右手で封じつつ――左手で遊戯銃を相手の額に構えていた。
「うぐぅ……」
恨めしそうな声をこぼすのはパックマンである。
「バレバレなんだよね。不意打ち狙ったつもりなんだろうけど」
「なんだよ! せっかくパックマンがイイコトしてやろうと思っ」
んぐっ、とくぐもった声を漏らした。カービィが遊戯銃の銃口をあろうことかパックマンの口の中に突っ込んだのである(よい子は真似しないでください)。
「えーなに聞こえなーい」
カービィはニヤニヤと笑いながら、
「一回やってみたかったんだよねこーゆーの」
鬼畜。
「ほらほら。文句があるなら口動かして?」
さすがにこの状態のまま発砲するつもりはない。詰まる所ただの悪戯心というやつで至高の光景を存分に目に焼き付けて楽しんだら薬弾を撃ち込む予定だった。
「ん」
予定だったのだ。
「こぉ……?」
これさえ無ければ。
「っ、は」
口に咥えさせられた遊戯銃の銃口を、まるでモノを愛でるかのように――舐める。舌を這わせ、吸い付き、浅く息を弾ませながら、いやらしく。
「これでも駄目……?」
扇情的な目と声色にひくっとカービィの口角が跳ねた。