ボク、紹介します!
――そんなに好きなら告ればいいじゃん。
酒の染みをマントでどうにか拭おうと奮闘していた時だった。
『略奪はしない主義だ』
『……別に付き合ってないぞ?』
言うや否やブラピはぽかりと口をあけて、その後。
押し倒された。
「どういうこと?」
「あっまだ分かってなかった」
今回一番の被害者、ロイ。
「……ブラピ」
主人の攻撃の意思が完全に消し去られると、神弓は金色の光に包まれて消失。
「心配してくれたの?」
ピットが言うとブラピはばつが悪そうに顔を背けて、
「……面白いわけがあるか!」
「じゃあ、」
「オレは縁談を失敗させるために来たんだ」
くっと拳を握り締める。
「けど、結局はお前が幸せじゃなきゃ意味がない。だから、そいつが許せなくて」