ボク、紹介します!



そう叫んで指を差されたのは。

「……ボク?」


チッ、と舌打ちをしてブラピが腕を下ろした。

「本当に?」
「嘘ついてどうする」
「じゃあなんでロイとのお見合いに乗り気だったのさ?」
「……何の話だ」

ふんと鼻を鳴らして腕を組む。

「オレはお前がパートナーを紹介するって女神に聞いたから顔を拝みに来てやっただけだ」

ようやく話がまとまったらしい、カービィも手のひらにぽんと拳を置いた。

「つまり、初めにピットがパートナーとしてロイを紹介したかったのをパルテナがブラピとのお見合いと勘違い」

事情を全て把握済みのマルスは繰り返し頷いて。

「ブラピはブラピでパートナーがイコール恋人なもんだと勘違い」

指摘された本人は黙っている。

「話が進むに連れて今度はピットがブラピはお見合いに乗り気なものだと勘違い、ブラピはブラピでロイが遊びで誑かしてるものだと勘違い……」
「聞けば聞くほど、勘違いのオンパレードですね」

……そもそもの元凶はお前だろと声を大にして言いたい。
 
 
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