ボク、紹介します!
甲高い金属音が響いて。
一瞬だけ店内の全ての声や音が絶たれた。
「……まっ」
元の賑やかな空気に少しずつ巻き戻るその最中、ピットは呆然として呟いた。
「マルス……」
ピットの神弓を既の所で受け止めたマルスの聖剣ファルシオンは一撃を止めるただそれだけの役割を果たすと、主人の意思に従って金色の光に包まれ、消失。
「どういうつもりだ」
案の定、ブラピが苛立った様子で睨みつけた。
「君たちは勘違いをしている」
「なんだと?」
「まずは話をまとめよう」
ピットはゆっくりと構えを解く。
「此処に来た目的は?」
マルスが訊ねたのはパルテナに対してである。
「ブラピとロイのお見合い」
「んなっ」
「……かと思いましたが、勘違いでした」
ブラピは戸惑った様子でようやく狙杖を下ろして。