ボク、紹介します!
「ブラピ!」
怒気を含んだ声にも動じず、呼ばれた本人はのそりと立ち上がって。
「どういうつもりだ!」
一触即発の雰囲気にあらあらとパルテナは目を丸くしてしまっている。
「ロイに襲いかかるなんて、っ」
発言の最中、向けられたのは狙杖の銃口。
「……くだらない洗脳にかけられてるってなら、今すぐその馬鹿げた頭ぶち抜いてラクにしてやろうか」
ぷちんと頭の何処かで糸の切れる音がした。
ボクは本気だったのに、それを事もあろうに“くだらない”だって――!?
「ブラピ! 宣戦布告なら受けて立つぞ!」
「フン。目ぇ覚まさせてやるよ」
「ちょちょっ、二人とも落ち着い」
「てめえは黙ってろ!」
「以下同文!」
いやだからなんで俺が怒られてんの。
「あんたピットの上司なら何とかしたら?」
「そう言われても、回収は私とピットの距離がある程度離れてないと……」
遂にピットが神弓を割って構えた。双剣の構えだ。それを見たブラピも差し向けた狙杖をくいくいと招くように動かして挑発。
踏み込む。先制を仕掛けたのはピットの近距離からのひと振り――