ボク、紹介します!
覗かないはずがない。
答えるのも忘れてピットは飛び付いた。ちょうどいい具合に隙間を生んでいるのはこれ以上は気配を察知させ、これ以下は今度此方が見張れないからなのだろう。
評価しよう。ピットは自分でも驚くくらい凝視し食らいついた。……
なに話しゃいいんだよ。
長いこと沈黙が続いている。会話といえば、物を頼む際の二言三言。
……超絶帰りてえ! つーか誰も帰ってこねえじゃねえか! 連れションにしては長すぎるし、まさかお持ち帰り? どっちがだよ!?
「おい」
少ない酒をちびちびと飲んでいたその時、ブラピが口を開いた。
「訊きたいことがある」
ロイは猪口を置いて言葉を待った。
「……あいつのこと」
ブラピはばつが悪そうにじろりと見上げる。
「どう思う」