ボク、紹介します!



紹介したい人がいるんです!

いい奴なんです、ブラピも気に入ると思います!


あれかぁああっ!?


「分かりましたか」

パルテナは短く息をつく。

「違いますよ!」

ぴしゃりと言い返した。

「ボクは純粋にこの人が今のパートナーなんだって紹介したかっただけで」
「まあ。付き合ってたんですか?」
「それも違います!」

そうなんですか? ときょとんとした様子のパルテナを目に溜め息。

やれやれ、抜け目が無いかと思いきややっぱり抜けていた。よくも考えてみればロイを相手に趣味だの年収だの、普通とは異なる質問をふっかけていた時点で気付くべきだったのだ。本業は女神の癖に見合わないというか。

「ピット?」

……聞こえていたようだ。

「そっそういえばブラピはどうなんですか?」

パルテナは手を顎に添える。

「どうとは?」
「勘違いしてるんじゃないかってことです!」
「さあ、提案したらあっさりついて来ましたから乗り気だったのかも」


……このままじゃ。

ロイとブラピがカップルに――!?


「止めましょう! 今すぐに!」
 
 
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