ボク、紹介します!



「大体、ロイに色恋沙汰なんて早すぎるんだよ」

マルスが苛立ちをこめてぼそっと呟く。

「餓鬼だし、女相手ならすぐでれっとするし」
「もしやマルスさん妬いてらっしゃる」

すかさず、脳天に肘が降ってきた。

「いっだあぁあ!」

カービィが振り向くのと同時、マルスはひょいと躱して。

「というか何なんだ君は部外者じゃないか」

あまり声を上げるわけにはいかない。何たってピット達の居る部屋は隣なのだ。

「それはこっちのセリフ」

カービィは肘を打たれた箇所を撫でながら睨みつける。

「御湿の取れない赤子じゃあるまいし」
「僕には幼馴染みとして彼の行く末を見守る義務があるんだ」
「過保護の癖に」

火花散る散る鬩ぎ合い。

「……あのぅ」

店員が遠慮がちに話しかけた。

「ファーストドリンクは」
「カシオレ!」 
 
 
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