インヴァースの輪舞曲



……はっ。

「と、とにかく」

ルーティは咳払いをして。

「怪我をしない上で自分の力量を試せるという点では闘技場よりずっと楽しめるでしょ?」

ロックマンは改めてモニター画面に目を映す。

「ボーダーは?」
「どうだったかしら」
「千八百万くらいじゃねーか?」

シフォンとネロは顔を見合わせながら。

「そうか……」
「あーいたいた」

自動式の扉が開いて現れたのは。

「何やってんだよこんな」

パックマンは部屋の内装を見て察する。

「あぁー」
「隊長君は本当に戦うのが好きなんですね!」

続けて入ってきたトレーナーがにっこりと。

「……そうだな」

ロックマンはぽつりと呟いて返す。

「まっやるなら気長に頑張りたまえよ」

ローナは口元に笑み。

「VIPに勝ち上がれるのはほんのひと握り! そう簡単にはいかないけどねえ!」
「何の話してるんだよ」
「ええっと」

振り出しに戻る。……
 
 
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