悪い子のススメ
叫んだのはマークである。
「どうしたんですか?」
「どどっ、ど、どうしたも何も!」
マークは耳まで真っ赤になって指差しながら、
「スカートが短すぎるよ!」
脅威の膝上二十センチ。
「変でしたか?」
「そうじゃなくて!」
「ルキナ」
これには流石のロックマンも咳払い。
「……少し目のやり場に困る」
「では後ろを歩きます」
「そういう問題じゃないな」
「どうして頑なに譲らないんだ……」
マークが言うとルキナはぐっと拳を握って。
「ギャルだからです!」
えええぇ……
「……ルキナ」
「はい!」
「ギャルは敬語を使わないと思う」
助長してどうする!
「では、清楚系ギャルということで」
「熱々の冷麺みたいな」
「激辛パフェ」
「大喜利はいいんだよ」
ハルとルキナのやり取りにマークが突っ込む。
「と……とにかく」
マークは目を逸らしながら。
「もう少し、どうにかしてくれるかい?」