触るるなかれ!
叫べば。それだって思う壺なのだ。
「へぇー?」
カービィはにやりと笑みを浮かべて。
「ロイくーんマルスくーん」
仲間を呼ぶな!
「さっきから何してんだよ」
「授業に遅れるよ」
「いーから捕まえといて」
呼び付けられたロイとマルスは怪訝そうに顔を見合わせながらも耳まで赤く染めたレッドの様子に気付いた途端に口元に笑み。素直に両側からそれぞれ片手ずつ拘束を受け持ってカービィは正面に移動すると手をわきわきさせながら。
「じゃー脱がせまーす」
「、っや」
見られる。見られてしまう。
「駄目、」
……そんなのは。
「だめええええっ!」
「どぉりゃああぁあああ!」
扉が!
「──へぶっ!?」
教室の戸が力強い力によって吹き飛ばされたかと思えばそれが良くも悪くもカービィの体に命中して跳ね飛ばした。誰もが恐る恐ると目を向けた先立ち込める煙だの埃が晴れたところで。
「僕たちのレッドにぃいぃい……!」
制裁。
「さわんなー!」