非モテ男子の非日常



次の日。……晴れてよかった!

「おっはよー!」
「おぅふっ」

そう思ったのも束の間後ろから突撃。

「お、おはようパックマン……」

元気が取り柄な彼だが朝のまだ眠気の抜けきらない登校中の会心の一撃は拙者によく効く。

「あれ。お前シャンプー変えた?」
「強いて言うなら昨日氾濫した河川にお世話になったで御座る」

パックマンはさりげなくミカゲの腕に抱き付きながら訝しそうな顔で見上げる。

「水ポケモンなのに溺れたのかよ」
「あはは……色々あったので御座るよ」

ふぅん、と目を細めて。

「なぁんだ」

……泥水臭かったのだろうか。それにしても珍しくくっ付いているな。

「オレの家に来てくれたら暖めてやったのに」


ぞわり。


「……あはは」

なんだなんだ。気色の悪いことを言う。
 
 
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