解釈違いにも程があるっ!



意を決して。

ミカゲは生徒会室に歩み寄り戸に手を掛ける。

「!」

……微かに声が聞こえる。

「は……っは……っ」

息遣い。

「随分と息があがっているじゃないか」
「っ……るせ、……」


これは。


「今日は……これでいいな……」
「き、気が早いで御座るよ!」

まだそうと決まったわけじゃない。

「ッあ」

とはいえ聞こえてくる声はどう考えても。

「つ、っ……くるし、……」

どう考えてもアウトなんだよな。

「番長が攻められている系?」
「やはり受けでしたか」
「うっ……う、……番長ぉぉ……」

騒がしい。

「今年のコミケはロクスピが熱いわね……」
「いつも言うだけ言って新刊落とすじゃない」

デイジーの鋭いツッコミがピーチを襲う。

「あれ」

そういえば。

さっきからパックマンが見当たらない。


「パックマン知ってるよ」


声。

「百合の間に挟まる輩は」

風を切る音。

「ブッ壊していいよってこと!」
 
 
8/9ページ
スキ