解釈違いにも程があるっ!
放課後。生徒会室。
……二人きり。
「そんなの絶対『ドキドキ☆生徒会室!〜堅物のアイツはサディストに腰使いを指導する〜』でしかないじゃないで御座るかああ!」
「だからそこまで想像する方が怖いよ!」
ツッコミが追い付かない。
「私は評価するぞ!」
「全然嬉しくないで御座る!」
親指を立てるリオンにミカゲは全否定。
「でも実際見なきゃ分からないよね」
「──その話、パックマンにも聞かせてよ」
あっ。
「せ、正妻キタァ……」
腰が引けているミカゲの視線の先であからさま不機嫌な様子のパックマンは仁王立ち。
「こいつらにも」
そう言って彼が親指で差した先にはスピカの取巻きの代表格であるダークフォックス、ダークファルコ、ダークウルフの三人。
「まあぶっちゃけ俺とファルコは何でもいいんだけど」
「番長を抱きたい気持ちは分からないでもないですし」
「ぐすっ、……絶対に、認めねえぞ……」
ダークウルフは既に泣き腫らした顔である。
「盛り上がってきたわよー!」
「昼ドラみたいね」
テンション爆上がりのピーチに対しデイジーは溜め息。
「僕は抜けるよ」
「おまいが抜けたらツッコミ役は!?」
「ミカゲは漫才がしたいの?」