解釈違いにも程があるっ!
やいのやいの。
「話は聞かせてもらった……」
不気味な笑い声と共に差す影。
「私の出番のようだな!」
リオンである。
「はぐっ」
ミカゲは苦手意識マックスといった様子で。
「協力を待ち望んでいたわ!」
ピーチは合わせた手を頬に寄せる。
「私の目に掛かれば周囲に事情聴取をせずとも情報は筒抜け……」
厨二病よろしくといったポーズで、
「いざ!」
そんなことに使っていいのだろうか。
「二人の関係が何処まで進んでいるのかそれが問題ね」
「プライバシーの侵害だと思うけど」
「それ以前の問題で御座る」
「──むむッ!」
リオンは何を視たのか声を上げる。
「なになに! 焦らさないでちょうだい!」
大興奮の様子で席を立つピーチの服の袖を半ば呆れ気味にデイジーがちょんと引いて。
「……どうやら」
リオンは真剣な面持ちで。
「彼らは連日放課後に生徒会室にて二人で閉じ籠もり……何かをしているようだな……」