解釈違いにも程があるっ!



──食堂。

「ねえねえ知ってる?」
「聞いた聞いた!」

真新しいばかりの噂に女子生徒らは騒ぐ。

「スピカ君とロックマン君って……」

くすくすと笑って、

「ねー!」


ねーじゃない。


「はぁぁぁ……」

頭を抱えるミカゲの本日の昼食たる肉うどんは既に冷めてしまっている。それもそのはず学園内は以下の噂で持ち切りなのだ。


──番長と生徒会長が付き合っている、と。


「何か問題なの?」
「大有りで御座るッ!」

きょとんとして訊ねるカムイにミカゲもつい大声を上げてしまい食堂内は一瞬静かになるも直ぐさま元の賑やかさを取り戻して。

「二人は泣く子も黙る番長と生徒会長、知る人ぞ知る犬猿の仲で御座るよ!?」
「それが?」

更に首を傾げるカムイにミカゲは頭を抱えて。

「解釈違いで御座るうう……っ」
 
 
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