解釈違いにも程があるっ!




「おはようございまーす」
「おはようございます」

厄介者ばかりで教師や保護者から問題視されているダー組の番長、スピカ。

「スピカ君」

学園の規律を守る完全無欠のエス組生徒兼生徒会長、ロックマン。


紛う事なき──犬猿の仲。


「前髪の長さが学園の規則に反している」
「おやおやおや?」
「言うじゃん」
「番長に楯突くってのか!」

冷静に書き留めるロックマンに噛み付く取巻きたる三人をスピカは片手を軽く挙げて制す。

「素直で宜しい。大目に見てあげよう」

ロックマンが目を細めて笑うとスピカはふんと鼻を鳴らして歩き出した。いつもならぎゃいのぎゃいの騒いで雷を乱発しそうなものなのに。

「いいのかい?」

怪訝そうなマークにロックマンはもう既に浮かべていた笑みを消して次々と登校する生徒達の身嗜みを隈なくチェックしている。

「君。その髪型は学園の規則に反する」
「うるせえっ!」

途端に地面に撃ち込まれるエネルギー弾。

「ああ外してしまった」

ロックマンはにこやかに。

「次は当ててあげよう」
「サーセンっしたああ!」
 
 
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