演劇上等!~シンデレラ編~
「あー、僕も玉の輿に乗りたいなー」
「なんでこいつが配役なんだ?」
『仕度を手伝ったシンデレラは、お姉さんたちをにっこり笑って送り出しました』
「一生帰ってこなくていいよー」
「……本当にね」
マルスはべえっと赤い舌を出して。
一旦舞台の照明が落ち、マルス、ロイ、アイクの三人は退場。間もなくして箒で床を掃くカービィがライトアップされる。
「……僕も舞踏会行きたかったなぁ」
カービィは溜め息を吐き出して。
「お困りのようだね!」
その時、軽快な音楽が流れ始めると舞台に白い煙が巻かれた。カービィが咳き込んでいる間にその煙は晴れ、黒い衣装を身に纏った一人の少女がライトアップされる。
「僕が舞踏会に連れてってあげる!」
「お断りします。おやすみ」
「こらあぁあ!」