演劇上等!~シンデレラ編~
『新しいお母さんは、自分の二人の娘よりも綺麗な娘が気に入りません』
アイクはぼうっと突っ立っている。
「こんな母親があるか!」
ロイはすかさず突っ込んで。
「いいから。アイク、台詞」
「……、あんたはなんて肉らしい」
「“憎らしい”だよ」
『お母さんと二人のお姉さんは、辛い仕事を全部、娘に押しつけていました』
「剣の手入れもしといてよね」
「どんな女なの」
ここで舞台は一旦暗転。
『――そんなある日のこと』
次に舞台がライトアップされると、マルスとロイはより煌びやかなドレスに身を包んでいた。カービィは舞台端で掃除中。
『お城の王子様がお嫁さん選びの舞踏会を開く事になり、シンデレラのお姉さんたちにも招待状が届きました』
「後の合コンである」
「変な解説を付けるな」
口を挟むカービィにロイ、突っ込み。