演劇上等!~シンデレラ編~



『次の日から、お城の使いが国中を駆け回り、手がかりの鞘にぴったりと納まる剣を持った女の人を探しました』

「そんな女がいるとは思えないけどな」
「こうなったら続けろ」

メタナイトはデデデに耳打ち。

『なかなか見つからない中、お城の使いはシンデレラの家にもやって来ました』

「って、納まるわけないじゃないか!」
「種類からして違うからなー」

ロイは苦笑い。

『が、二人のお姉さんたちの剣は、その鞘にぴったりと納まりませんでした』

「俺が試そうか」
「や、ラグネルはちょっと」
「よせって。鞘がぶっ壊れる」

アイク達が話している中、デデデはメタナイトに静かに首を横に振って見せる。

メタナイトは小さく溜め息。

「……引き上げるか」
「ちょっと待ってもらえる?」

『王子様がとうとう諦めて帰ろうとしたその時、シンデレラが現れて言いました』

「それ、僕も試してみていいかな」
 
 
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