演劇上等!~シンデレラ編~



『舞踏会には当然、あの意地悪なお母さんとお姉さんたちも来ていました』

「それこそ王子役がゼルダとかだった方が僕たちも少しは燃えたんだけどね」
「俺はサムス派だけど」

マルスとロイはエキストラに紛れてこそこそ。すると、急に舞台上の照明が控えめになって薄暗くなり、何やらざわついて。

「……王子、あれを」

デデデは舞台端に視線を送る。

『その時、お城の大広間に現れたのはあのシンデレラでした。そのあまりの美しさに、辺りはしーんと静まり返りました』

「たのもーう」
「どういうことだ」

なんと、カービィはお姫様ではなく剣士に扮していたのだ。青い衣服に身を包み、顔の上半分を仮面が覆い隠している。

「お、宣伝か? 覚醒の」
「あれ僕じゃないよ」

マルスはじとっとした視線を向けて。
 
 
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