王子の機嫌を損ねたら



「ふぎゃんっ!?」

勢いよく扉が開いたと同時に、カービィの奇声。振り向けば、どうやら扉の餌食になったらしい。それより、現れたのは。

「ルーティ!」
「え、ちょ、理事長!?」

そこにいたのはタブーである。

狙いは恐らくルーティ。何故かタブーは嬉しそうに、手を後ろで組みながら。

「ルーティ、たいへんなことになってるみたいだね。でも、ぼくはうれしいよ」

肩を竦めて笑う。

「いっぱい、さわれるから」

触られる!?

「カービィ!」

タブーに続いて現れたのはメタナイトである。が、残念ながらカービィはぐるぐると目を回しながら横たわってしまっている。

「な、何かいっぱい出てき」
「そうだね。ピンチってやつかな?」

わざとらしい! またお前か!
 
 
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