王子の機嫌を損ねたら
「勘違いすんなよ!」
お決まりの言い訳か。
「おっ……俺はただ! 何らかの刺激を与えて何とかが服の上から強調する様を、この目で確かめてやりたいだけだっ!」
物凄いダイレクトだ。
「すみませんねぇ、ルー君」
「俺達、基本的に番長が基準なんで」
口々にダークファルコとダークフォックスまで現れたが、何だか危険な香りがする。
「押さえてろ」
「はい」
「だっ駄目だってば!」
ダークウルフがルーティの両手首を掴み、自由を奪っている隙にスピカは正面に回ってごくりと息を呑み、改めて見つめる。
「ロイ! カービィ!」
ルーティは助けを訴えるも、
「……あ」
「こらあぁあ!?」
にやにやしながら眺めていたロイとカービィ、慌ててそっぽを向いて口笛。