演劇上等!~ブレーメンの音楽隊編~
「ほう。貴様が相手か」
「お客様の手前、負けるつもりはないよ」
「あんたいちいち発言がホストやな」
睨み合うレオンとパンサー。
「いざ」
「行ってこい」
「わふー!」
パンサーが構えたが刹那、レオンに命令され手懐けられたリオンがパンサーに勢いよく飛びかかる。その場に押し倒して、
「素敵な音楽を奏でようではないか……」
「や、どっちの味方だよあんた!」
乗り気なリオンは怪しく息を弾ませる。
「ええ加減にせいっ!」
すかさず、身動きの取れないパンサーを助けるべくドンキーがリオンを蹴り飛ばす。
「よっよーし! ボクも」
「あー。翼が焼け落ちてもいいなら」
「パルテナ様ぁぁ……」
「翼を切り刻んでやろうか」
「パルテナ様ぁぁ……」
「せやから誰やねん!」
引き返すピットをドンキーが突っ込み。