演劇上等!~ブレーメンの音楽隊編~



「よーし、ここはボクが!」

ずいと前に出てきたのはピット。

「ほっほんまか!?」
「格好良いねぇ、天使君」

さすが、冥府軍の魔の手から彼のエンジェランドを救った天使は格が違うというか。

「パルテナ親衛隊隊長、ピット! いざ」
「いいだろう」

魔王が、立ちはだかる。

「パルテナ様ぁぁ……」
「よしよし誰やそれ」

くるり、引き返してドンキーの腕の中で泣きべそ状態のピット。次に前に出てきたのはパンサーで、薔薇を構えながら。

「ここは俺に任せて、行きな」
「何処にや」
「心配ないよ。すぐに追い付くさ」
「フラグ置いてくのやめてくれへん?」

ずばずばと返されようが気にせず、レオンへと歩を進めるパンサー。成る程……先に弱点を知っている相手から片付けるか。
 
 
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