僕らは甘やかし隊!



──食堂。

「離乳食のほうがいいのかな……」
「間に受けるなって」

悩むリュカにネスがすかさず突っ込み。

「甘やかすって言ったらパフェだよね!」
「いや昼メシなのにおかしいだろ」
「えー? 僕だったら全然いけるんだけどなぁ」
「俺も朝昼晩バナナだけとか余裕」
「まともなのは俺だけかよバランス考えろって」

といった具合に幸先不安なやり取りを交わしながら子ども達は厨房の奥へ。

「あれ火元とか大丈夫なんか?」
「厨房にはゼルダやヨッシーもいますから」

心配するドンキーにリンクは笑顔でさらりと。

「それにしても急にどうしたのかしら」

突拍子もなくとんでもないことを言い出すのが子どもだと分かっていても結局は何かしらに影響されて勢いだけで行動に起こすのだ。リムはテーブルに頬杖をつきながら呟く。

「そおゆうんは見れば分かるんちゃう?」
「ふ……甘いな。ドンキー殿」

リオンは意味深に小さく笑みをこぼす。

「例えるならギャンブルやトランプゲームにおけるポーカーやハイ&ローと同じ。分からないからこそ面白いのだよ」

言っていることは理にかなっているのだが。

「あんたそれでよう生きとるな」


包帯でぐるぐる巻き。


「分からないからこそ!」
「分かっててやっとるやろ」
「バレてしまったか」
「それで分からんかったら色々疑うわ」

とまあ漫才はさておき。

「やけに静かですね」

こういうのはもう少し賑やかなものを想像していたのだが──いやに静まり返っている厨房にリンクはじわじわと不安感を募らせる。

「未来予知で見てみなさいよ」
「くだらないことには使わんと言っている」
「なんで揃いも揃うて肝心な時に能力腐らすんや」
「似た者同士だからパートナーになったのでは」
「私とユウが似た者同士っ!?」
「おい。こいつの前で余計なことを言うな」
「否定はしないんですねえ」


その時である。


「きゃああぁあっ!?」

爆発音が鳴り響いてピチカの叫び声。

「ちょっと!?」
「やらかしおったで!」

リムとドンキーは立ち上がる。

「、見てきます」

遅れてリンクが立ち上がったその直後。

「できたああっ!」


えっ?


「出来たらしいぞ!」
「みたいだな」

あまりにも不安すぎる!
 
 
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