なんてったってシスター!



「……任務、……の作戦?」

ピチカ達一行は食堂を訪れていた。

「うんうん」

目を細めて笑うのはダークマルスである。

「聞いたよぉ……まさかリーダーの妹である君が代役を勤めているなんて……」

その後ろにはダークリンクに始まりダークロイにダークアイクとダークシャドウ側の剣士組が付き添いにずらり。話を聞いて駆け付けたまでは好奇心の範疇だろうし問題ないにしても間髪入れずリーダーとしての仕事まで申し付けるとは意地悪を仕掛けているようにしか見えない。

「うーん」

ピチカは渡された用紙と顰めっ面で睨めっこ。

「自分で考えないの?」
「……いつもリーダーが……教えてくれるので」

ダークロイはダークアイクの後ろに隠れながらぼそぼそと。まあ懸念されていた通り好き勝手どうぞと言ってしまえば本当にその通りに剣を振り回して被害を拡大させそうな彼らだ。であればアドバイスによるサポートは必須事項だろう。

「……うむむ」

瞼を固く瞑って長考。

「おチビにはまだ早かったかぁ?」
「言うなよ」

ダークアイクとダークリンクはニヤニヤ。

「……難しい?」

ダークマルスは薄笑みを浮かべて首を傾げる。

「好きにしてもいいならするけど──」
「分かった!」

ピチカはぱっと顔を上げた。

「ここの人たちが邪魔なんだよね?」
「……うん」
「殺しちゃえばいいんだよ!」

至極無邪気に純粋に天使の笑顔というやつで。

「邪魔だから!」
 
 
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