アルバムを作ろう!
うーん、とレッドは唸って。
「もう少し屈んでもらえるかな?」
「だそうですよ」
「貴様等が小さいのだろう」
ひと睨みするリンクの傍らでフレームインするべくぴょこぴょこと跳ねているのはトゥーン。気付いたゼルダが耳打ちをするとリンクは振り返りトゥーンを抱き上げたのだが。
「、え」
上から伸びた手がトゥーンを攫って軽々と腕に抱えてしまった。戸惑うリンクを見下して。
「どうした。写し絵は向こうだぞ」
──黄金の大三角に背負わされた宿命。
その末に辿り着いたのは。
「兄ちゃんの肩車よりすっげー!」
「専門職にでもされたらどうでしょう」
「遠くて聞こえんな」
「ぐっ」
棘はある。だけどそれでも延々と繰り返されてきた宿命よりずっと優しい時間に。
心温かく笑みをこぼす。
「ゼルダも笑わないでください!」
「ふふ、ごめんなさい」
「あははっ」
「テメーら何やってんだ?」