創造神は調子が上がらない!▼
風邪をひいているのだろうか。
「……大丈夫?」
流石のクレイジーも心配そうに訊ねた。
「問題ない」
万全の状態でないということならこれほどまでに都合の良いことはない。
「っくし」
机が飛んできた。
「ちょ!」
予想外の事態にロイが剣を構えるのも忘れて慌てふためいていると素早くその間に飛び込んできたメタナイトが机を一刀両断。
「油断するな!」
「いやおかしいだろ!」
ロイは思わず声を上げた。
「おいマスターだろさっきから変な攻撃仕掛けてきてんのは!」
クレイジーは眉を顰めて睨み付ける。
「まだ何もしてないんですけど」
「……っくしゅん」
今度は何も起こらない。
「クレイジー様!」
かと思いきや。
「、は?」
飛び出したダークマルスがクレイジーの頭の上目掛けて降ってきた黒い影を一刀両断。何事かと凝視すれば紛うことなき──クローゼット。
「……へぇ」
クレイジーは頬に青筋を浮かべる。
「そんなんで僕の不意を突いたつもり?」
「いや違う違う違う!」
「くしゅん」
アイクのすぐ真横に落下する箪笥。
「──くしゅん!」