創造神は調子が上がらない!▼
奇襲を仕掛けてきたのはダークリンクだった。
「子供たちはこっちへ!」
事態に気付いたピーチが誘導する。その間にも剣士たちの影が不気味に揺らぎそれぞれの偽物たるダークシャドウが次々と姿を現した。
取り乱すほどでもない。敵対する彼らが奇襲を仕掛けてくるのもまた日常なのである。欠伸の出るような平和こそもちろん愛おしいが何と言っても自分たちは戦いに焦がれ剰え喜びを感じるスマッシュブラザーズ。首を狙う彼らなんざ返り討ちにして祝杯といこうじゃないか。
「あはぁ」
ダークマルスは斬りかかる。
「会いたかったよぉ本物サン?」
「ッ……それはどう、も!」
剣を受け止めて薙ぎ払う。当然のように手応えは感じられずダークマルスの体は黒い粒子となって消滅。直後に背後から殺気を感じて振り向いたが銀の閃光──ダークアイクによるその一撃を受け止めたのはアイクだった。
「、ありがとう!」
「来るぞ!」
ダークマルスの姿がまたも影となり揺らいだがその後ろから二つの剣を影を使って操り振るうダークロイが現れる。鳴り響く金属音が憩いの中庭を戦場へと塗り替えていく。
「くっ」
赤と黒の斬撃。
「……お出ましだな」