創造神は調子が上がらない!▼
場面は変わって──エックス邸。
「声が小さい!」
昼食を終えて午後の鍛錬。毎度毎度よくやるなとカービィは木陰に座りながらメタナイト指導の下稽古をする剣士たちの様子を眺める。
「捕まえた!」
その少し離れた場所では子供たちが鬼ごっこをして遊んでいる。青い空に白い雲──まったりと過ごすには少し肌寒いが日向に出てしまえば温かな陽気が直ぐさま夢の世界へ誘うことだろう。
なんてことはない平和な日常。
「そこまで!」
メタナイトが指示を出すと剣士たちは素振りを止めた。途端に座り込むのはロイである。
「っだああ……疲れた……」
「座るな! まだ終わってないぞ!」
「五分だけだって!」
メタナイトは呆れたように溜め息。
「僕も水を飲んできていいかな」
「許可しよう」
「おーいアイク立ったまま寝るなよー」
「……ん」
額の汗を拭うリンクの影が怪しく揺らいだ。
次の瞬間。
「……くく」
鳴り響く金属音に子供たちは立ち止まる。
「イイ反応速度だ」
「お褒めに預かり光栄です」