ひだまり
「ひまだったから」
タブーは答えた。
「本来目覚めるような時間帯でもありませんし、再び眠気が訪れるまでの暇潰しといったところでしょうか」
「へえー。じゃあ俺たちと遊ぶぅ?」
ダークフォックスはカプセルから身を乗り出した。
彼らの言う遊びとは一般の人が思い浮かべるような外で駆け回ったり、はたまた家の中で声を交わしながらゲームをするなどといった可愛らしいものではなく、外の世界に出向いて刃を振るい銃を撃ち鳴らし、人々をからかうことである。
もっと他にないのか、といえばあるのだろうが、彼らにとってはそれが最も楽しい遊びなのだ。……どうしようか。タブーはぼうっと悩んだ。
「それはまたの機会に」
ね、とダークファルコが顔を覗き込んだ。
「いつでもお相手致します」
タブーは応えるのを躊躇うような様子だったが、やがて。
小さく。こくりと頷いた。