素直じゃないけど
……数分後。
「った」
カービィとヨッシーはマリオとルイージの部屋に来ていた。
「動くな」
「そう言うんだったらもう少し労ってよ」
「それじゃ治療にならないだろ」
溜め息を吐いて。ピンセットで消毒液を染み込ませた小さな綿を挟み、カービィの頬の切り傷にぽんぽんと優しく当てる。カービィはその都度体を跳ねさせて。
「一方的でしたねぇ」
「しょうがないじゃんあっちは剣持ってんだから」
端耳に治療を終えて消毒液やピンセットを片し、
「あのなぁ」
マリオは頬杖。
「喧嘩するなら大乱闘でやってくれ。あっちなら傷は勝手に治るしな」
「そっちの都合とか知らないし」
「はいはい絆創膏貼るよー」
苦笑いを浮かべてルイージが横から傷に絆創膏を被せる。
「カービィ」
呆れたように、ではなく。ヨッシーは困ったように言った。
「そんな調子では目標を達成できませんよ……?」