ふしぎなとびら、ひらかれて
「やる気が削がれるというのなら盛り上げましょうか?」
嫌な予感しかしない。
「フェレ公子の、ちょっと気障なとこ見てみたいー?」
「それっパーリラパリラ、パーリラ!」
「プロポーズ」
「鬱陶しいよ!」
ロイ除く剣士組の渾身のボケも過ぎたところで、改めて。
「……お」
躓いたところで息を吐き出し、言い直す。
「俺と結婚してください」
『お断りします』
「なっ」
まさかの即答。
「喋るのかよ!」
『もう少し、工夫をしましょう』
「うるせえ結婚しろ!」
『お断りします』
「これは一筋縄じゃいかなそうだね」
傍で見ていたピットがうむむ、と腕を組んで唸る。
「感情がこもってないんじゃない?」
「扉相手にどうしろってんだよ」
「だからさぁ」
すると、カービィはメタナイトの腕をぐいと引いて。
「こうするとか」
――扉に押し付ける。