ふしぎなとびら、ひらかれて



はああぁあ!?

「そんなこと出来るかッ!」 

複数の声が揃って大ブーイング。

「あら、恥ずかしいの?」
「人にモノを頼む時はまず立場を入れ替えて考えてからにしろ!」
「考えたけど、女の子じゃどうもピンと来ないのよねぇ」
「そうじゃねえよ!」

するとピーチは途端に不服そうな声色になって、

「何が不満なのよ。喘ぎ声とかじゃなかっただけ感謝しなさい」

それはまあ、確かに。

「メリットが見当たらないな」
「ただの暇潰しだって言ってるじゃない」

そう返した後でこっそりと。

「ま、CDにしたら女の子に高く売れそうだけど」

がめつい!

「さっさと元に戻せ!」
「だから。さっさとプロポーズしちゃえばいいじゃないの」

ピーチは不意に意味深な笑みをこぼして。

「……いいのよ? 困るのは貴方たちなんだから」
「どういう意味でしょう」
「私たちが何処に居るのか分かるかしら」

意地悪く言うのはシフォンだ。

「じゃじゃーん!」

返答を待たずローナが高らかに宣言した。

「正解は……食堂でしたー!」
 
 
3/14ページ
スキ