ふしぎなとびら、ひらかれて
はああぁあ!?
「そんなこと出来るかッ!」
複数の声が揃って大ブーイング。
「あら、恥ずかしいの?」
「人にモノを頼む時はまず立場を入れ替えて考えてからにしろ!」
「考えたけど、女の子じゃどうもピンと来ないのよねぇ」
「そうじゃねえよ!」
するとピーチは途端に不服そうな声色になって、
「何が不満なのよ。喘ぎ声とかじゃなかっただけ感謝しなさい」
それはまあ、確かに。
「メリットが見当たらないな」
「ただの暇潰しだって言ってるじゃない」
そう返した後でこっそりと。
「ま、CDにしたら女の子に高く売れそうだけど」
がめつい!
「さっさと元に戻せ!」
「だから。さっさとプロポーズしちゃえばいいじゃないの」
ピーチは不意に意味深な笑みをこぼして。
「……いいのよ? 困るのは貴方たちなんだから」
「どういう意味でしょう」
「私たちが何処に居るのか分かるかしら」
意地悪く言うのはシフォンだ。
「じゃじゃーん!」
返答を待たずローナが高らかに宣言した。
「正解は……食堂でしたー!」